トラウマについて 2
例えば、こういう場合もあります。
あなたの長所が「おっとりしているところ」の場合に、
「あなたのおっとりしているところが好き。
でも、もう少し早くしてくれたら」
と、言われたら、
あなたはどう感じますか?
「あなたのおっとりしているところが好き。
でも、あなたがおっとりしているのが原因で、
私はトラブルに巻き込まれた」
こう言われたらどう思いますか?
あなたの長所を肯定しているようで、
実は否定している、と感じるでしょう。
この人は、あなたを否定しています。
でも、否定しているとは言いにくいので、遠まわしに否定しているのです。
この人は、あなたに嫌われたくないのです。
でも、あなたを否定しています。
「否定しているものに嫌われたくない」という人は、
多いと思います。
「あなたを否定する人に嫌われたくない」
「あなたが否定する人に嫌われたくない」
この心理現象が起こるのは、
ほとんどの場合、
相手を利用している、あるいは、相手と支配・依存の関係になっています。
この関係は、あなたの心を疲れさせる原因となります。
トラウマほど、強い障害にはならなくとも、
ストレスによる精神障害や鬱の原因になります。
ほどほどに距離を置いて付き合う事です。
こういう場合もあります。
相手は、あなたの長所を認めて受け入れているのに、
あなたが勝手に、認められていないと
思い込んでいる。
あなたと違う長所を持つ人を取り上げて、
「私も、こう言う人になりたい」と言う。
相手が「こういう人が好き」と言ったら、
「私もそういう人になる」あるいは、「私も同じ」と嘘をつく。
もし従順さが長所の人が、
「強い自立した人になる」
と言って、うそぶいて意気込んでいたら、
あなたはどう思いますか?
この心理現象が起こるのは、
自分の長所が認められていないと
思いこんでいる時に起こります。
「認められていないから、認められるように自分を変える」
これは嘘です。
なぜなら、あなたの本心は変わる気はないし、
変えることは間違いだと知っているからです。
ただ、「認められない」という悔しさからそう言っているだけに過ぎません。
それは、一番、あなた自身が気づいているはずです。
あなたの長所を、あなた自身が受け入れて、認めること。
そして、
あなたに対して面と向かって
あなたの長所が否定されたなら、
その人や環境から逃げること。
そうでなければ、
あなたの長所は受け入れられている
という事実を信じること。
そうすれば、心の傷や疲れは、
少しづつ癒えていくのです。
| 心のメッセージ | 14:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑