自分は優れているのか、劣っているのか?

「自分は人よりも優れている」
そう思っている人は多いそうですが、
争いごとは、すべて「自分は人より優れている」という思い込みから始まります。
たとえば、あなたが恋人や伴侶と喧嘩するときを思い出してください。
あるいは、友達との喧嘩の発端を思い出してください。
親(子供)との喧嘩の内容を思い出してください。
必ず「私(俺)のほうがお前より優れている!」
ということがきっかけで喧嘩しているはずです。
どちらが優れているか・・・
ということで延々と争いは続くのです。
「自分は人よりも優れている」と思うことで、
ウツ病になりにくい・・・ことが脳神経学的に証明されたそうです・・・が、
それは、
「自分は人よりも劣っている」と思う人は、
ウツ病になりやすいから・・・ということが
脳神経学的に証明されたそうだからです・・・が、
どちらにしても、
誰が優れているか劣っているか・・・などという論点にとらわれていること自体、
問題なのではないでしょうか?
運の無い人は、
人一倍「損したくない」「優れていたい」と思っています。
もっと運の無い人は、
「楽したい」「辛いことは嫌だ」と思っています。
運の有る人は、
「良いことをしたい」と思っています。
もっと運の有る人は、
「喜ばせたい」と思っています。
つまり、
「あなたは人よりも優れていると思いますか?」
という質問は、運の無い人に対する質問です。
運の有る人にとっては、答えにくい質問です。
証明するための統計をとるにしても、
何を視点にするかで、結論は違ってきます。
「人よりも優れていると思う人が多い」ということが事実だとしたら、
世の中の争いは絶えるどころか、
ますます酷くなるかも・・・しれません。
| 心のメッセージ | 23:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑