フィギュアスケート男子選手の結果と人生の関連性。

【今回のフィギュアスケート四大陸選手権男子結果から人生をよむ】
今大会は地元開催ということもあって、
非常に日本男子選手に期待が寄せられました。
でも、結果は惨敗。
羽生選手は辛くも2位でしたが、本来の滑りが出来ず、得点が伸びませんでした。
高橋選手にいたっては、本人も呆然の「最悪の出来」でした。
人は、無意識に、あるいは意識的に何かに照準を合わせています。
それは、人、物、時間、場所・・・など、いろいろあると思います。
たとえば、Aに照準を合わせたときに、
Bを通過するとします。
普通、Aに照準を合わせていたらその途中にあるBも照準に含まれる・・・
と、思いがちです。
なぜなら、10m離れた物体に焦点を当てて矢を射抜くと、
その途中の5m離れたところにある物体も射抜くからです。
ところが、これはこうも言えます。
10m離れた物体に焦点を当てると、
5m離れた物体はぼやけて見えます。
つまり、焦点が合いません。
ソチオリンピックや世界選手権など、
時間的に未来に焦点を当てていると、
目の前の四大陸選手権に焦点が合わず、
的外れな演技、ピントの合わない内容になってしまいます。
四大陸選手権は、ソチや世界選手権の通過点ではありません。
確かに、時間軸でみると、その途中にあります。
でも、実際は別物なのです。
女子は、今夜フリー演技が残っていますが、
ショートを見る限りでは、
しっかりと焦点を当ててきたのでしょう。
ただ、四大陸に焦点をあてると、その後すぐに、
世界選手権に焦点を当てなおさなければいけないので、
かなり大変な作業になります。
なので、戦略としては、
本人の体力と体調と気持ち次第ですが、
世界選手権に焦点を当てるなら、
四大陸は流す・・・くらいの気持ちでいなければなりません。
つまり、結果が出ないことをわかった上で演技をする・・・ということです。
四大陸に焦点を当てるなら、
四大陸が終わったあとは、すぐに気持ちを切り替えて、
世界選手権に焦点を当てなければなりません。
今回、他の国の選手をみていると、若手中心でした。
熟練選手陣は、世界選手権に焦点を当てているのでしょう。
ですので、世界上位選手が四大陸には出場していません。
日本選手のみが、四大陸と世界選手権どちらにも出場しています。
かなり無理な試合日程だということが伺えます。
ただ、日本開催ということもあり、
上位選手を出場させざるをえない状況であった・・・というのも理解出来ます。
今回、男子選手は、世界選手権に焦点を当てていたのでは・・・と思います。
その途中に四大陸があったので、
「練習のつもりで参加したのでも、十分結果は出る・・・」
と思っていたのかもしれません。
でも、現実は甘くなかったと言わざるをえません。
気を取り直して、世界選手権では、しっかりと焦点を合わせて、
実力を発揮出来ることを祈っています。
これは、どんなことでも言えます。
仕事でも、恋愛でも、結婚でも、
何かに誰かに焦点を当てた場合、他のことが通過点にあっても、
それとこれとは別物である・・・と思い、
その都度、焦点を当てなおして取り組まねば結果は出ないのです。
そして、さらに、「運の有る無し」「相性」も関係してきますので、
現実は、もっと複雑に考えねばなりません。
| 心のメッセージ | 14:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑