愛について

「愛しなさい」と、多くの人は言いますが、
はたして、「愛」とはなんでしょう?
言葉で「愛している」というのは簡単ですが、
「愛する」とはどういう行為なのでしょう?
「愛」ほど、抽象的でつかみどころのない言葉はありません。
愛する = 与える
愛する = 許す
愛する = 受け入れる
愛する = 可愛がる
愛する = 大切に扱う
愛する = 存在の肯定
愛する = 守る
愛する = ・・・
私たちは、愛することとは裏腹に、妬み、憎しみ、怖れを抱きます。
愛する = 妬まず、憎しみを抱かず、怖れず、不安を抱かず、、、、
このように考えると、
愛とは完璧な存在をさす言葉のように思います。
非の打ち所がなく、神々しい存在のようにみえます。
はたして、完璧な人間はこの世にいるでしょうか?
人間は、完璧な存在となるように導かれているのでしょうか?
愛する = 不完全な存在や状態を受け入れる
愛するというのは、「神の行為」を別の言葉に置き換えたものではないでしょうか?
そうだとすれば、
私たちは、「愛する」ことは出来ません。
なぜなら、私たちは神にはなれないからです。
「愛しましょう」というのが、
「神に近づきましょう」という意味なのだとすれば、
「愛する」という行為ほど、難しいものはこの世にないでしょう。
| 心のメッセージ | 22:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑