落ち込むときは 心の病気2
鬱のときは、何もしない方がいい
と言いますが、
それはかえって、何もしない罪悪感や将来の不安に結びつくことがあります。
鬱のときは、最低限度のことだけをしていればいい
と、捉えるのが正解だと思います。
仕事でも、日常生活でも、何でも、
最低限度のことだけをするのです。
これだけのことを今日しておけば、
何とかなるだろう、という程度だけするのです。
それ以上のことをする必要も考える必要もありません。
嫌なことは忘れて、好きなことだけすればいい、
と言われても、なかなか出来ないと思いますし、
それをすることで周囲に迷惑をかけるのは、
あなたの本意ではないでしょう。
たとえば、体が病気のとき、
体が、「休むことが必要だ」と言って、
心臓の機能を停止したらどうなりますか?
あなたは間違いなく死ぬでしょう。
いくらどんなに重い体の病気でも、
内臓や、脳は、最低限度の働きをしています。
そして、「好きなものを食べたらいい」 とは、誰もあなたに言わないでしょう。
かえって、好きでなくとも体に必要なものを食べるようにお医者様に言われるはずです。
それと同じように、
心の病気のときも、
あなたに与えられた最低限度のことだけをするのです。
後回しにしても大丈夫なものは、後に回し、
人に頼めることは人に回し、
自分の出来る範囲内だけをする。
自分が出来ないことを人に頼むには、
正直に自分の状態を話す必要があると思いますが、
大人のあなたなら、それは出来ると思います。
事情を説明しても理解してもらえない環境にいるのなら、
そこを辞める(離れる)のも、ひとつの方法です。
そして、好きなことではなく、あなたの心に必要なものを摂り入れることです。
必要なものとは、心に良いものです。
つまり、善意です。
一番気をつけなければならないのは、
あなた自身が、心の病気に気づいていないときです。
気分の落ち込みを周囲のせいにして、
愚痴ったり、不満を言ったり、
相手を悪者にしたり、責めたりするのは、
状況を悪化させるだけです。
「こんな私に誰がした、こんな私をなんとかしてよ」と、
騒いでみても、誰もあなたに手を差し伸べることは出来ないでしょう。
あなたは、心の病気にかかっているのですから、
善意を摂り入れて、少しづつ自分の心を元気にしていくことです。
体調や、脳機能障害からくる精神障害は、
体と心に必要なもの(栄養やお薬、リハビリなど)を摂り入れて、
治すことです。
※ストレスから心の病気になるときは、あなたは周囲に悪意を感じているはずです。
あなたが人の悪意を感じていたり、
あなた自身が悪意を持っていたり、
どちらにしても原因は、悪意にあります。
あなたの中の悪意が飽和状態になったとき、
心の病気になると思って間違いないでしょう。
悪意は誰でも少なからず持っています。
ただ、それを溜めこまない事が大切です。
それには、感じた分だけの悪意を自分の中の善意で消化することです。
心のリハビリは休むことではなく、
善意を持つこと。
善を行う事。
それによって、身近な人に喜んでもらうこと。
それは、ほんの些細なことで良いのです。
今のあなたが出来ること。
たとえば、笑いかけることや、おつかいにいくこと、
ちょっとした用事を手伝うこと。
「こんなことをして、人に喜んでもらえた」、というような日記をつけるのもいいかもしれません。
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