自分のこと。続き。

23歳のときの海外留学を境に、生まれ変わった私。
それ以前の私は、他人と違う変な人間でした。
大きな特徴は、「気がつかない」ということです。
普通の人なら気がつくことも、気がつかないのです。
それは、現実認識力が欠けていたからだと思います。
なぜ、欠けていたかというと、
生後数ヶ月で交通事故にあい、その後遺症から、
脳の機能の一部が損傷したからだ、と思うのです。
空想の世界や絵本の世界、
そして、漫画の世界にのめりこみ、その世界の中で生きていました。
現実と接することが出来なかったのです。
どうすれば、現実を認識できるのか、わからなかったのです。
逆に、自分の心の世界とは対話が出来ました。
外との接触の方法はわからなかったのですが、
内側・・・心の中の世界はよくわかっていました。
中学生の頃、
ルービックキューブの6面を合わせる方法も、
突然ひらめきました。
最終段階に入ると、必ず、2通りの組み合わせになるのです。
その2通りの組み合わせになったときの、
6面合わせる方法・・・右に2回回して、左に1回回す・・・というような
必ず同じ方法をとると、6面が揃うという方法も、
突然、ひらめき、それ以降は、たやすくあわすことが出来ました。
(今は、すっかり忘れてしまいましたが・・・)
人類の魂は、たった一つなのではないか、ということも中学生の頃に、
突然ひらめきました。
※これは、まだ私の中で解明していないのですが・・・そのうち、解明したいなと※
いろんなひらめきが、どんどん降りてきました。
何か物事に集中すると、ひらめくのです。
けれど、現実認識力は極端に欠けていた・・・のです。
周囲に関心を示さない子供・・・だったのです。
いわゆる自閉症・・・だったのです。
私の少ない記憶をたどると、
小6くらいから、徐々に、人と話すということが出来るようになりました。
会話が出来るようになりました。
私の内側に入ってくる人とはそれまででも会話は出来たのですが、
私の外側にいる人とは、どのように接したらいいのか、
まったくわからなかったのです。
心の世界で生きていた私を、外側の人たちがどのように思っていたのかは、
わかりません。
中学にあがる頃には、
「変な自分」に気がつきながらも、何が変なのかがわからず、
ただ、「自分は変だ」と思って日々を過ごしていた記憶があります。
人はどう思って生きているか・・・というようなことは、
直接、人と接して学ぶのではなく、
絵本や小説、漫画から学びました。
外側の人間にいじめられても、
現実認識力が低かったので、
いじめられている自分を周囲がどう見ているだろうか・・・
なんていう現実感は、低かったです。
内側の・・・心の世界のほうがよりリアルだったので・・・。
同級生たちにいじめられ、
酷いこともいわれましたが、
「彼らは、何かうまくいかないことがあって、イライラしてるんだ」
とか、ひらめいたことをそのまま思っていました。
今思えば、そのひらめきは正しかったのだと思います。
(もちろん、心はそうとう傷つきましたが。)
いろいろありましたが、23歳の留学を機に、
障害が治りました。
人生が急に現実を帯びてきて、
周囲の人たちの存在を理解出来るようになったのです。
それと、同時に、目に見えないものを知覚するようになりました。
ここからは、ホラー映画のような世界です。
人には見えないものを見て、感じて、におって、声を聞く・・・。
得たいの知れない世界。生きた心地がしませんでした。
現実認識力を通り越して、
見えない世界までも、同じように認識出来るようになってしまったのです。
誰にもわからない見えない世界を、私だけが知覚している・・・
それも、気持ちの悪いものばかり。
雑誌から飛び出す気味の悪いモデル。
テレビからも、気味の悪いものが飛び出して見える。
ドブ臭いにおいや、死臭のような不快なにおい。
食べ物を口にすると、舌に痛みを感じる。
人の背後につきまとう得たいの知れない「何か」。
誰にも聞こえない罵声。
自分がまともになったかと思うと、
今度は、私の知覚する現実が変になった・・・のです。
私のひらめきは、
現実がいかに気味悪い状態か・・・ということだ、と知らせてきました。
つまり、闇の世界が迫っているというか、
現実は、悪意と毒に満ちている・・・と。
「これでは、いけない」と痛切に感じました。
「なんとかしなければ」と。
「でも、どうやって?私には無理だ」と思いました。
「だって、誰も気がついていないのに・・・」と。
私だけが気がついている・・・
書ききれないほどの見えない世界の体験をしました。
奇妙で薄気味の悪い変な体験ばかりです。
ストレスが高じて、動けなくなりました。
職場を転々としながら、
好きなキャラショーのMCで気を紛らわしながら、
過ごしていましたが、それにも限界がきました。
ひらめきが、
「心の状態を整えなさい。」と知らせてくるまでは。
今、私が、見えない世界の解明に全力を尽くしているのは、
見えない悪意と毒を少しでも消すことが出来たなら・・・という願いがあるからです。
もし、誰もが、私が知覚したものを知覚したなら、
こんなにこの世は悪意に満ちているのか。とショックを受けるはずです。
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